マルクスとフロイトをつなげて考えたい。
それは精神分析と社会システムの分析をつなげて考えるということ。
ホッブスはリヴァイアサン〈国家〉を考える際に、その構成要素としての原点の人間を唯物論的に分析するところから始める。
同様にマルクスは資本主義というものを考える際に貨幣の分析から始める。
方法として、大きなシステムを分析する際に、そのもっとも根元から分析をするという話だ。
市場を考える際に人間を類型化して分類して考えたりするけれど、世界を捉える際に人間とその理性と欲望を精神分析的に捉えて類型化して分類・分析し、総体を再構成して捉えるというのが面白いと思う。
それはフランクフルト学派やドゥルーズ=ガタリらフランス現代思想がやっていたことでもあると思うのだけれど。